トラス構造(こうぞう)で作られているヒンメリを作りましょう。
トラス構造って何かな?
東京タワーや手前に見えるクレーンなどがトラス構造で作られているよ。
三角形がたくさん集まって作られているね。
でも、どうして四角形じゃなくて三角形なんだろう?
3本の辺で作られている三角形は形が変わりません。
4本の辺で作られている四角形は、辺の長さが同じでも形が変わってしまいます。
形が変わらないので、三角形は少ない材料でじょうぶなものを作ることができる形なのです。
三角形っておもしろいね。
トラス構造で作られているヒンメリってどんなものなのかな。
ヒンメリとは、乾燥(かんそう)したわらを糸でつないで作る、フィンランド伝統のかざりです。
三角形の辺の長さや組み合わせる三角形の数を変えることで、いろいろな形のヒンメリを作ることができます。
右の写真は正四面体という、もっともシンプルな構造(こうぞう)の立体です。
まずは正四面体のヒンメリを作って、ヒンメリ作りのコツをつかもう。
身の回りにある材料で作ってみよう!
ヒンメリの作り方
【用意するもの】
ストロー・糸・針金・はさみ・ペンチ
ストローを切って、同じ長さのものを6本作ります。
サイズは自由ですが、今回は10cmにしました。
針金をストローよりも少し長くなるように切ります。
この針金は、ストローに糸を通すときに使います。
針金の端(はし)を折り曲げてペンチでしっかりつぶします。
つぶした部分に糸を引っかけて使います。
糸は使うストローの10倍くらいの長さが必要です。
今回は10cmのストローなので、100cmくらいに糸を切りました。
針金に糸の端(はし)を引っかけます。
針金をつぶした部分にきゅっと引っ張るとしっかりとまります。
3本のストローに糸を通します。
糸の端(はし)は後で結べるように、5〜10cmくらい残しておきます。
固結びをして、三角形を作ります。
ゆるまないようにしっかり結ぶのがポイントです。
ストロー2本に糸を通します。
最初に作った三角形の角に糸を引っかけるようにして三角形を2こ作ります。
ゆるまないようにしっかりと糸を引っ張りましょう。
2回くらい巻き付ければゆるみにくくなります。
最後に通したストローに糸を通してもどります。
すでに通してある糸に針金が引っかかりやすいので気をつけましょう。
ストロー1本に糸を通します。
次はいよいよ立体にしていきます。
最初に作った三角形の角に引っかけるようにして立体にします。
糸がゆるまないようにしっかり引っ張りましょう。
2回くらい巻き付けるとゆるみにくくなります。
スタート地点の糸のある方向に向かって、ストローの中に糸を通します。
すでに通っている糸に針金が引っかかるとゆるんでしまうので気をつけましょう。
糸を固結びでしっかり結びましょう。
2本の糸のうち、1本はかざるときに使います。
しっかり結べていることを確かめたら、もう1本は短く切り落としましょう。
完成です。
糸で結んだり、糸で輪を作ったりしてかざりましょう。
ゆるまないように固結びするところがちょっとむずかしかったけど、一人で作れたよ!
立体にするところが少しむずかしかったけど、おさえてもらうとできたよ。
コツがつかめたから、いろいろな形や大きさのヒンメリを作ってみよう!
むずかしそうな形でも、少しずつ三角形を作っていけば作りやすそうだね。