百人一首100【600秒】

天智天皇あきのたの かりほのいほ(お)の とまをあらみ わがころもでは つゆにぬれつつ
持統天皇はるすぎて なつきにけらし しろたへ(え)の ころもほすてふ(ちょう) あまのかぐやま
柿本人麻呂あしびきの やまどりのを(お)の しだりを(お)の ながながしよを ひとりかもねむ(ん)
山辺赤人たごのうらに うちいでてみれば しろたへ(え)の ふじのたかねに ゆきはふりつつ
猿丸大夫おくやまに もみぢ(じ)ふみわけ なくしかの こゑ(え)きくときぞ あきはかなしき
大伴家持かささぎの わたせるはしに おくしもの しろきをみれば よぞふけにける
阿部仲麿あまのはら ふりさけみれば かすがなる みかさのやまに いでしつきかも
喜撰法師わがいほ(お)は みやこのたつみ しかぞすむ よをうぢ(じ)やまと ひとはいふ(う)なり
小野小町はなのいろは うつりにけりな いたづ(ず)らに わがみよにふる ながめせしまに
蝉丸これやこの ゆくもかへ(え)るも わかれては しるもしらぬも あふ(おう)さかのせき
参議篁わたのはら やそしまかけて こぎいでぬと ひとにはつげよ あまのつりぶね
僧正遍昭あまつかぜ くものかよひ(い)ぢ(じ) ふきとぢ(じ)よ を(お)とめのすがた しばしとどめむ(ん)
陽成院つくばねの みねよりおつる みなのがは(わ) こひ(い)ぞつもりて ふちとなりぬる
河原左大臣みちのくの しのぶもぢ(じ)ずり たれゆゑ(え)に みだれそめにし われならなくに
光孝天皇きみがため はるののにいでて わかなつむ わがころもでに ゆきはふりつつ
中納言行平たちわかれ いなばのやまの みねにおふ(う)る まつとしきかば いまかへ(え)りこむ(ん)
在原業平朝臣ちはやぶる かみよもきかず たつたがは(わ) からくれなゐ(い)に みづ(ず)くくるとは
藤原敏行朝臣すみのえの きしによるなみ よるさへ(え)や ゆめのかよひ(い)ぢ(じ) ひとめよくらむ(ん)
伊勢なには(わ)がた みじかきあしの ふしのまも あは(わ)でこのよを すぐしてよとや
元良親王わびぬれば いまはたおなじ なには(わ)なる みをつくしても あは(わ)む(ん)とぞおもふ(う)
素性法師いまこむ(ん)と いひ(い)しばかりに ながつきの ありあけのつきを まちいでつるかな
文屋康秀ふくからに あきのくさきの しを(お)るれば むべやまかぜを あらしといふ(う)らむ(ん)
大江千里つきみれば ちぢにものこそ かなしけれ わがみひとつの あきにはあらねど
菅家このたびは ぬさもとりあへ(え)ず たむけやま もみぢ(じ)のにしき かみのまにまに
三条右大臣なにしおは(わ)ば あふ(おう)さかやまの さねかづ(ず)ら ひとにしられで くるよしもがな
貞信公を(お)ぐらやま みねのもみぢ(じ)ば こころあらば いまひとたびの みゆきまたなむ(ん)
中納言兼輔みかのはら わきてながるる いづ(ず)みがは(わ) いつみきとてか こひ(い)しかるらむ(ん)
源宗于朝臣やまざとは ふゆぞさびしさ まさりける ひとめもくさも かれぬとおもへ(え)ば
凡河内躬恒こころあてに を(お)らばやを(お)らむ(ん) はつしもの おきまどは(わ)せる しらぎくのはな
壬生忠岑ありあけの つれなくみえし わかれより あかつきばかり うきものはなし
坂上是則あさぼらけ ありあけのつきと みるまでに よしののさとに ふれるしらゆき
春道列樹やまがは(わ)に かぜのかけたる しがらみは ながれもあへ(え)ぬ もみぢ(じ)なりけり
紀友則ひさかたの ひかりのどけき はるのひに しづ(ず)ごころなく はなのちるらむ(ん)
藤原興風たれをかも しるひとにせむ(ん) たかさごの まつもむかしの ともならなくに
紀貫之ひとはいさ こころもしらず ふるさとは はなぞむかしの かににほ(お)ひ(い)ける
清原深養父なつのよは まだよひ(い)ながら あけぬるを くものいづ(ず)こに つきやどるらむ(ん)
文屋朝康しらつゆに かぜのふきしく あきののは つらぬきとめぬ たまぞちりける
右近わすらるる みをばおもは(わ)ず ちかひ(い)てし ひとのいのちの を(お)しくもあるかな
参議等あさぢふ(う)の を(お)ののしのはら しのぶれど あまりてなどか ひとのこひ(い)しき
平兼盛しのぶれど いろにいでにけり わがこひ(い)は ものやおもふ(う)と ひとのとふ(う)まで
壬生忠見こひ(い)すてふ(ちょう) わがなはまだき たちにけり ひとしれずこそ おもひ(い)そめしか
清原元輔ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ すゑ(え)のまつやま なみこさじとは
権中納言敦忠あひ(い)みての のちのこころに くらぶれば むかしはものを おもは(わ)ざりけり
中納言朝忠あふ(おう)ことの たえてしなくは なかなかに ひとをもみをも うらみざらまし
謙徳公あは(わ)れとも いふ(う)べきひとは おもほ(お)えで みのいたづ(ず)らに なりぬべきかな
曽祢好忠ゆらのとを わたるふなびと かぢ(じ)をたえ ゆくへ(え)もしらぬ こひ(い)のみちかな
恵慶法師やへ(え)むぐら しげれるやどの さびしきに ひとこそみえね あきはきにけり
源重之かぜをいたみ いは(わ)うつなみの おのれのみ くだけてものを おもふ(う)ころかな
大中臣能宣朝臣みかきもり ゑ(え)じのたくひの よるはもえ ひるはきえつつ ものをこそおもへ(え)
藤原義孝きみがため を(お)しからざりし いのちさへ(え) ながくもがなと おもひ(い)けるかな
藤原実方朝臣かくとだに えやは(わ)いぶきの さしもぐさ さしもしらじな もゆるおもひ(い)を
藤原道信朝臣あけぬれば くるるものとは しりながら なほ(お)うらめしき あさぼらけかな
右大将道綱母なげきつつ ひとりぬるよの あくるまは いかにひさしき ものとかは(わ)しる
儀同三司母わすれじの ゆくすゑ(え)までは かたければ けふ(きょう)をかぎりの いのちともがな
大納言公任たきのおとは たえてひさしく なりぬれど なこそながれて なほ(お)きこえけれ
和泉式部あらざらむ(ん) このよのほかの おもひ(い)でに いまひとたびの あふ(おう)こともがな
紫式部めぐりあひ(い)て みしやそれとも わかぬまに くもがくれにし よは(わ)のつきかな
大弐三位ありまやま ゐ(い)なのささはら かぜふけば いでそよひとを わすれやは(わ)する
赤染衛門やすらは(わ)で ねなましものを さよふけて かたぶくまでの つきをみしかな
小式部内侍おほ(お)えやま いくののみちの とほ(お)ければ まだふみもみず あまのはしだて
伊勢大輔いにしへ(え)の ならのみやこの やへ(え)ざくら けふ(きょう)ここのへ(え)に にほ(お)ひ(い)ぬるかな
清少納言よをこめて とりのそらねは はかるとも よにあふ(おう)さかの せきはゆるさじ
左京大夫道雅いまはただ おもひ(い)たえなむ(ん) とばかりを ひとづてならで いふ(う)よしもがな
権中納言定頼あさぼらけ うぢ(じ)のかは(わ)ぎり たえだえに あらは(わ)れわたる せぜのあじろぎ
相模うらみわび ほさぬそでだに あるものを こひ(い)にくちなむ(ん) なこそを(お)しけれ
前大僧正行尊もろともに あは(わ)れとおもへ(え) やまざくら はなよりほかに しるひともなし
周防内侍はるのよの ゆめばかりなる たまくらに かひ(い)なくたたむ(ん) なこそを(お)しけれ
三条院こころにも あらでうきよに ながらへ(え)ば こひ(い)しかるべき よは(わ)のつきかな
能因法師あらしふく みむろのやまの もみぢ(じ)ばは たつたのかは(わ)の にしきなりけり
良暹法師さびしさに やどをたちいでて ながむれば いづ(ず)こもおなじ あきのゆふ(う)ぐれ
大納言経信ゆふ(う)されば かどたのいなば おとづ(ず)れて あしのまろやに あきかぜぞふく
祐子内親王家紀伊おとにきく たかしのはまの あだなみは かけじやそでの ぬれもこそすれ
権中納言匡房たかさごの を(お)のへ(え)のさくら さきにけり とやまのかすみ たたずもあらなむ(ん)
源俊頼朝臣うかりける ひとをはつせの やまおろしよ はげしかれとは いのらぬものを
藤原基俊ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて あは(わ)れことしの あきもいぬめり
法性寺入道前関白太政大臣わたのはら こぎいでてみれば ひさかたの くもゐ(い)にまがふ(ごう) おきつしらなみ
崇徳院せを(お)はやみ いは(わ)にせかるる たきがは(わ)の われてもすゑ(え)に あは(わ)む(ん)とぞおもふ(う)
源兼昌あは(わ)ぢ(じ)しま かよふ(う)ちどりの なくこゑ(え)に いくよねざめぬ すまのせきもり
左京大夫顕輔あきかぜに たなびくくもの たえまより もれいづるつきの かげのさやけさ
待賢門院堀河ながからむ(ん) こころもしらず くろかみの みだれてけさは ものをこそおもへ(え)
後徳大寺左大臣ほととぎす なきつるかたを ながむれば ただありあけの つきぞのこれる
道因法師おもひ(い)わび さてもいのちは あるものを うきにたへ(え)ぬは なみだなりけり
皇太后宮大夫俊成よのなかよ みちこそなけれ おもひ(い)いる やまのおくにも しかぞなくなる
藤原清輔朝臣ながらへ(え)ば またこのごろや しのばれむ(ん) うしとみしよぞ いまはこひ(い)しき
俊恵法師よもすがら ものおもふ(う)ころは あけやらで ねやのひまさへ(え) つれなかりけり
西行法師なげけとて つきやは(わ)ものを おもは(わ)する かこちがほ(お)なる わがなみだかな
寂蓮法師むらさめの つゆもまだひぬ まきのはに きりたちのぼる あきのゆふ(う)ぐれ
皇嘉門院別当なには(わ)えの あしのかりねの ひとよゆゑ(え) みをつくしてや こひ(い)わたるべき
式子内親王たまのを(お)よ たえなばたえね ながらへ(え)ば しのぶることの よわりもぞする
殷富門院大輔みせばやな を(お)じまのあまの そでだにも ぬれにぞぬれし いろはかは(わ)らず
後京極摂政前太政大臣きりぎりす なくやしもよの さむしろに ころもかたしき ひとりかもねむ(ん)
二条院讃岐わがそでは しほ(お)ひにみえぬ おきのいしの ひとこそしらね かわくまもなし
鎌倉右大臣よのなかは つねにもがもな なぎさこぐ あまのを(お)ぶねの つなでかなしも
参議雅経みよしのの やまのあきかぜ さよふけて ふるさとさむく ころもうつなり
前大僧正慈円おほ(お)けなく うきよのたみに おほ(お)ふ(う)かな わがたつそまに すみぞめのそで
入道前太政大臣はなさそふ(う) あらしのには(わ)の ゆきならで ふりゆくものは わがみなりけり
権中納言定家こぬひとを まつほのうらの ゆふ(う)なぎに やくやもしほ(お)の みもこがれつつ
従二位家隆かぜそよぐ ならのを(お)がは(わ)の ゆふ(う)ぐれは みそぎぞなつの しるしなりける
後鳥羽院ひともを(お)し ひともうらめし あぢ(じ)きなく よをおもふ(う)ゆゑ(え)に ものおもふ(う)みは
順徳院ももしきや ふるきのきばの しのぶにも なほ(お)あまりある むかしなりけり

百人一首100

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1 / 100

ひともを(お)し ひともうらめし あぢ(じ)きなく

2 / 100

ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて

3 / 100

いにしへ(え)の ならのみやこの やへ(え)ざくら

4 / 100

ありまやま ゐ(い)なのささはら かぜふけば

5 / 100

つきみれば ちぢにものこそ かなしけれ

6 / 100

あらしふく みむろのやまの もみぢ(じ)ばは

7 / 100

やまがは(わ)に かぜのかけたる しがらみは

8 / 100

ちはやぶる かみよもきかず たつたがは(わ)

9 / 100

こころにも あらでうきよに ながらへ(え)ば

10 / 100

うらみわび ほさぬそでだに あるものを

11 / 100

あまのはら ふりさけみれば かすがなる

12 / 100

ひとはいさ こころもしらず ふるさとは

13 / 100

あらざらむ(ん) このよのほかの おもひ(い)でに

14 / 100

あさぼらけ ありあけのつきと みるまでに

15 / 100

あきのたの かりほのいほ(お)の とまをあらみ

16 / 100

たちわかれ いなばのやまの みねにおふ(う)る

17 / 100

こひ(い)すてふ(ちょう) わがなはまだき たちにけり

18 / 100

こぬひとを まつほのうらの ゆふ(う)なぎに

19 / 100

おとにきく たかしのはまの あだなみは

20 / 100

きりぎりす なくやしもよの さむしろに

21 / 100

みせばやな を(お)じまのあまの そでだにも

22 / 100

わびぬれば いまはたおなじ なには(わ)なる

23 / 100

なつのよは まだよひ(い)ながら あけぬるを

24 / 100

はなさそふ(う) あらしのには(わ)の ゆきならで

25 / 100

ありあけの つれなくみえし わかれより

26 / 100

むらさめの つゆもまだひぬ まきのはに

27 / 100

きみがため を(お)しからざりし いのちさへ(え)

28 / 100

あしびきの やまどりのを(お)の しだりを(お)の

29 / 100

いまはただ おもひ(い)たえなむ(ん) とばかりを

30 / 100

よもすがら ものおもふ(う)ころは あけやらで

31 / 100

あきかぜに たなびくくもの たえまより

32 / 100

あけぬれば くるるものとは しりながら

33 / 100

おもひ(い)わび さてもいのちは あるものを

34 / 100

みかきもり ゑ(え)じのたくひの よるはもえ

35 / 100

わたのはら こぎいでてみれば ひさかたの

36 / 100

よのなかは つねにもがもな なぎさこぐ

37 / 100

あは(わ)ぢ(じ)しま かよふ(う)ちどりの なくこゑ(え)に

38 / 100

つくばねの みねよりおつる みなのがは(わ)

39 / 100

めぐりあひ(い)て みしやそれとも わかぬまに

40 / 100

みかのはら わきてながるる いづ(ず)みがは(わ)

41 / 100

ももしきや ふるきのきばの しのぶにも

42 / 100

ふくからに あきのくさきの しを(お)るれば

43 / 100

ひさかたの ひかりのどけき はるのひに

44 / 100

かささぎの わたせるはしに おくしもの

45 / 100

よのなかよ みちこそなけれ おもひ(い)いる

46 / 100

たきのおとは たえてひさしく なりぬれど

47 / 100

を(お)ぐらやま みねのもみぢ(じ)ば こころあらば

48 / 100

もろともに あは(わ)れとおもへ(え) やまざくら

49 / 100

わたのはら やそしまかけて こぎいでぬと

50 / 100

たまのを(お)よ たえなばたえね ながらへ(え)ば

51 / 100

よをこめて とりのそらねは はかるとも

52 / 100

しらつゆに かぜのふきしく あきののは

53 / 100

きみがため はるののにいでて わかなつむ

54 / 100

ゆらのとを わたるふなびと かぢ(じ)をたえ

55 / 100

こころあてに を(お)らばやを(お)らむ(ん) はつしもの

56 / 100

うかりける ひとをはつせの やまおろしよ

57 / 100

おほ(お)けなく うきよのたみに おほ(お)ふ(う)かな

58 / 100

なには(わ)がた みじかきあしの ふしのまも

59 / 100

しのぶれど いろにいでにけり わがこひ(い)は

60 / 100

あふ(おう)ことの たえてしなくは なかなかに

61 / 100

せを(お)はやみ いは(わ)にせかるる たきがは(わ)の

62 / 100

かぜをいたみ いは(わ)うつなみの おのれのみ

63 / 100

なには(わ)えの あしのかりねの ひとよゆゑ(え)

64 / 100

かくとだに えやは(わ)いぶきの さしもぐさ

65 / 100

やすらは(わ)で ねなましものを さよふけて

66 / 100

あさぼらけ うぢ(じ)のかは(わ)ぎり たえだえに

67 / 100

みちのくの しのぶもぢ(じ)ずり たれゆゑ(え)に

68 / 100

なにしおは(わ)ば あふ(おう)さかやまの さねかづ(ず)ら

69 / 100

ほととぎす なきつるかたを ながむれば

70 / 100

なげきつつ ひとりぬるよの あくるまは

71 / 100

ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ

72 / 100

たかさごの を(お)のへ(え)のさくら さきにけり

73 / 100

おほ(お)えやま いくののみちの とほ(お)ければ

74 / 100

なげけとて つきやは(わ)ものを おもは(わ)する

75 / 100

はるのよの ゆめばかりなる たまくらに

76 / 100

あひ(い)みての のちのこころに くらぶれば

77 / 100

やへ(え)むぐら しげれるやどの さびしきに

78 / 100

やまざとは ふゆぞさびしさ まさりける

79 / 100

かぜそよぐ ならのを(お)がは(わ)の ゆふ(う)ぐれは

80 / 100

たれをかも しるひとにせむ(ん) たかさごの

81 / 100

ながらへ(え)ば またこのごろや しのばれむ(ん)

82 / 100

おくやまに もみぢ(じ)ふみわけ なくしかの

83 / 100

はるすぎて なつきにけらし しろたへ(え)の

84 / 100

すみのえの きしによるなみ よるさへ(え)や

85 / 100

わすらるる みをばおもは(わ)ず ちかひ(い)てし

86 / 100

さびしさに やどをたちいでて ながむれば

87 / 100

わがいほ(お)は みやこのたつみ しかぞすむ

88 / 100

このたびは ぬさもとりあへ(え)ず たむけやま

89 / 100

あさぢふ(う)の を(お)ののしのはら しのぶれど

90 / 100

ゆふ(う)されば かどたのいなば おとづ(ず)れて

91 / 100

わがそでは しほ(お)ひにみえぬ おきのいしの

92 / 100

ながからむ(ん) こころもしらず くろかみの

93 / 100

たごのうらに うちいでてみれば しろたへ(え)の

94 / 100

はなのいろは うつりにけりな いたづ(ず)らに

95 / 100

みよしのの やまのあきかぜ さよふけて

96 / 100

いまこむ(ん)と いひ(い)しばかりに ながつきの

97 / 100

あまつかぜ くものかよひ(い)ぢ(じ) ふきとぢ(じ)よ

98 / 100

これやこの ゆくもかへ(え)るも わかれては

99 / 100

あは(わ)れとも いふ(う)べきひとは おもほ(お)えで

100 / 100

わすれじの ゆくすゑ(え)までは かたければ

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