小数のわり算の計算のしかたを考えましょう。
小数でもわり算ってできるの?
次の2つのパターンに分けて考えていきましょう。
① 3.6÷3のように、わられる数が小数の場合
② 300÷2.5のようにわる数が小数の場合
今回は②のパターンを学習していきます。
少しずつ考えていくと分かりやすくなりそうだね。
問題00294
リボンを2.5m買ったら、300円でした。
このリボン1mのねだんは何円ですか。
式は300÷2.5になるね。
どうやって計算する?
2.5mは0.1mの25こ分だから、
0.1mのねだんは300÷25=12
1mのねだんは12×10=120
というように考えたよ。
リボンの長さが10倍になると、ねだんも10倍になるから、
25mのねだんは300×10=3000
1mのねだんは3000÷25=120
というように考えたよ。
どちらも整数になおして考えれば、わり算の計算ができるということだね。
小数でわる計算は、整数の計算でできるように考えると、答えを求めることができます。
問題00295
6.3mの重さが8.19kgの鉄のぼうがあります。
この鉄のぼう1mの重さは何kgですか。
8.19÷6.3の商は、8.19と6.3の両方を10倍した81.9÷63の商と等しいことが使えるね。
筆算じゃないと計算できないなぁ・・
8.19÷6.3の筆算のしかた
① わる数の小数点を右にうつして、整数になおします。
② わられる数の小数点も、わる数の小数点をうつした数だけ右にうつします。
③ わる数が整数のときと同じように計算し、右にうつしたわられる数の小数点にそろえて、商の小数点をうちます。
筆算でも計算できるんだね。
商の小数点をうつ位置に気をつけよう。
あまりがあるときも同じでいいのかな?
問題00296
4.5mのはり金を1人に1.2mずつ配ります。
何人に配れて何mあまりますか。
あまりは9でいいのかな。
4.5mのはり金が9mあまるって変だよね。
あまったはり金の方が長くなってる!!
小数のわり算であまりを考えるとき、あまりの小数点は、わられる数のもとの小数点にそろえてうちます。
商の小数点はうつした後のわられる数にそろえて、
あまりの小数点はもとのわられる数にそろえるんだね。
問題00297
0.8mの代金が240円のリボンがあります。
このリボン1mの代金は何円ですか。
わり算をすると小さくなるって思っていたのに、商がわられる数より大きくなっている!
1より小さい数でわると、わり算なのに答えが大きくなるんだね。
1より小さい数でわると、商はわられる数より大きくなります。
小数のわり算が使えると、1mあたりや1kgあたり、1こ分あたりなどの大きさが求められるようになってべんりだね。
わり切れないときはがい数で表すこともできるよね。